月が堕ちても朝は来ないし
栄光さえも過ぎ去れぬ宵に
努力ばかりが良く煌めいた
お前は世界の美だけを抱く
いのちのひかりに近寄るな
私の黄泉路に連れはいない
(FGO)
もう現へ戻れない
憂いを白い病室へ
遺体を夢で飾るの
薬品依存初期症状
誰かここに来てよ
(FGO)
はすの葉のうえの沈黙
沈まぬ国はてのひらに
宝と泡とひとの心とで
南蛮由来の感情があい
到らぬお前を夢みてた
みにくい子どもの子
人魚王
絵馬にてきみを希う
虹の光は結晶になる
シナリオを焼き捨て
ノイズを振り切るね
(ホクサイ祈願)
ほんのり
うっとり
せきらい
きみだけ
言葉の羅列に喋りかけても
見えない瞳に見られてる
夜の中間はどこなの
喝采の風景画にて
貫く誠の筆
「しっかしまあ、こりゃ、たまげたもんサ」
火事も喧嘩も描けば華
迸レよ色彩、すみずみまで
狂い狂えど正気の沙汰
才ありて尚さいはてを見ん
いつかの夢まで遠くなし
(ホクサイ祈願)
宝石箱白黒描き
海月展覧会にて
五月雨海を往く
今一度の夕ぐれ
月【】汚れ【】美しい
無味無臭でもウェディング・ドレス
ダンスステップでオーロラを渡る
いかにもここはにんげんのくに
秋の夜は公然の秘め事
だれでもレースの刃を持っている
可憐のラベルを剥がさないこと
乱痴気騒ぎ調律師
造り話に死罪あり
てんぱりながらきれる
緋色の秋雨前線
飛んでも鳴けない秋の虫
おいしい話は色味が強い
金色マイク&スポットライト
路線図にも紅葉の兆し
澄んだ瞳を嫌いたければ
なんで勝手に笑うのさ
(秋だからってひとをころすな)
知らないことをゆるさない
子供はひとりで王様になる
鬱血しても愛情
手紙と罪をすべて燃やして
今でも私は正しいでしょう
知恵の実ひとつを煮詰めても
アダムとイブの飼いビト
楽園に蛇のあしあと
ねんねの魔法は大人用
むくれないでよ可愛い貴方
レール上にはララバイがひとつ
なみだが滲めばもうすぐおやすみ
いいこいいこって鼓動のリズムで唱えた
夜ならここはまほろばの出口
夢の終わりは脆いのね
過去を捨てては紐付ける
柔さも優しさも包めぬ心に
いくつの羊を見捨てようとも
だれにも開かれぬカルツォーネ
三日月を刎ねしおまえは愚かたれ
それでもまどろみひとつもまねかず
ジャーマン・ポテトより恋のお知らせ
がぶりと楽しむ舌と熱
いつでも私はきみに似合う
もしもあの月が種芋なら
オシロイバナと婚約書
なるべく早めの満月を使うこと
地味で簡素な太陽片
掴みかかれどオーロラ群
きよしこの世
オルゴールでも郷愁は奏でない
乱れぬ筆跡の花束
天国にない言葉辞典
たまには神前デートしましょう
時間の他は足りているふり
よせばいいのになぜ死ぬの
零まで数えて色彩を呼ぶよ
永遠のふりをして笑います
まだ一つ悲劇が揃いません
じゃあ私これから死にますね
夜を望んで色を吹き消す
ぜんぶ嘘って泣けもしない
選ぶのは貴方が居た昔
まだひとりとひとり
自戒の短剣薔薇の色
宵越しの悲鳴は甘い
是が非でも君を看取る
エンドレスキリング
まだ私を殺さないで
銃弾の甘さを知らない心臓
要するに私が未熟だった故の春
絶望するほど星がいない
英語以外の色彩じゃ気付けない
まだ貴方は冬の恋人
星がないと見れない夢
死んでしまえば永遠から外れる
街灯の下で潰えるのが似合うから
リップクリームじゃ腐臭は隠せない
冥い夜でも眠るための諦念
狂い咲くには冬が要る
過去の色彩をなぞるということ
シーツの代わりのエディブルフラワー
ただひとつの誓いに縫い止められる心臓
どんなかたちのさよならを育てても
喉が一輪挿しならよかった
野花だったらまだ咲けた
花が星には成らないように
天国を知るから地獄を見ただけ
種も仕掛けも残らない軌跡
いつまで部屋は広いままなの
なぜだか夜が始まらない
薬で色を纏う毎日です
仲人が月だったら危なかった
ルームキーならミードに溶かして
ひどいのは短命の方
とうとう寂しさを飲み干せてしまったね
おとぎ話なら救われたさ
しばらく冬に抱かれるよ
まだ喜劇に間に合うよな
いつか忘れてくれるなら
かつて夜を共にした星々
なんでも夢には温度があるらしい
しばらくぶりの微笑みへ
いいえ、太陽も月も失っただけのことです
さらばこの手の中の宝石
みえない星には縋れない
しってたのこうなるって
いま泣けなくなったとこ
未だに待つのをやめられない
練習しただけ涙が増える
がんばりました死ぬことを
また私うまく出来なかった
しょうがないんです花ですから
いざここでさらば運命
悪魔に誑かされたんですよきっと
あるいは嗜好品としての微熱
がけから月は掬えない
きみを懐かしむまでの辛抱
愛の足跡消えて久しく
月も星も追えないもの
涙を飲むのも花の役目
恋の記憶を消す為の薬
手放したものに縋る映画
ヲトメは野良では生きられない
貸家の花瓶のドライフラワー
しかばねの方が綺麗でいられる
テストは限界を知るまで続く
早いうちに諦めないといけないの
くるしみを胸に刺したまま歩くために
童話の中なら報われる
夢に希望を持つのはおよし
おしまいとさよならのメゾット
とろける朝の季節
逆位置の王子様
バックアップのない人生
なんでも叶う春がある
死体に花が咲けばいいのに
一人なら夜をやりすごせる
二つの星がまなうらに住んでいた
三度目に誓った呪い
もうなにも残っていない肌
どんな光も星に見える
レンズを覗けば夢
流れた春は過去
今だけ花の役
何度でも愛され方を間違える
求めるな、死せよ
全てを春と思うべき
いつか過ぎ去るから今に生きる
二本の足で生きるということ
夢も霞も甘かった
祈りの所作としての過ち
胸の月は燃え盛る
溶けた宝石の手触り
意識だけが永遠足りえた
三度の飯より殺意
二度と同じ幸福は見せぬ
ワンタイム・メモリー
魂の尾を飾りつける日
星々が背骨に沿うように
まだ気付かないうちの常世
たりない心が喉にはりつく
スピードを上げた冬行きの心臓
けじめのための枯死
手首の運命が解けてたよ
もどれない君のおしりで眠る
留守番させても匂いはおひさま
カーテンの揺らぎと等しい眼差し
もぐもぐ問題
るんるんルール
かあかあからすと帰りましょ
幸せな国の呪い5選
朝の日差しに背いてはならない
先ゆくものを越してはならない
敗者も等しく尊ばねばならない
恋愛は潔癖でなければならない
不幸を残して死んではならない
白でなくても良くなった感嘆
日のあるうちに冷めたい
のどかであれ夢喫茶
カフェへの吐息はいつも桜色
オレンジ・フロートを次の約束としよう
全くこころが色付きゃしない
しましま月の初夏
路上に梅雨をばらまいて
能書きは神が認めるものだった
酔っ払い涙雨前線
流浪の血脈
魂よりも星を数えたい
絵に描いた神
学者は朝を観測できるか
たったふたつがどこにもないのだ
異常性天体発達学
アガペー・無知の花冠
イデア・無感動と宝玉獣
おとぎの国のパラドックス
草臥れた封蝋たち
黙って春を咥えてろ
砂上の魔女は消えやすい
いらなかった君の完璧
案の定肺は泣いていたよ
目盛り代わりの梅雨前線
脳死告白
ひび割れの卓にお前は居る
庭師を呼べど夏は手付かず
愛情を星座にするな
目印に虹をかけてきたよ
だいたい秋は脚が早い
迷子のアレグロ
待ってください呪文がまだです
ひとつ花束をなくすとしたら
わたしが神様の子供だったころ
ざらつく聖母は今日死んだ
わざわざ夢を食べた人
いつから心を諦めた
Help me in メッセージボトル
溺れるのだから孤独を選んだ
星から声を掛けてもらえない
ひとりで人の字を作り続ける
星の遺骸に寝顔を詰めて
路線図と絡めた開花前線
美人に再開なし
くちびるに死骸
瑠璃よりも新月
シンナーと遠雷
偽りたちは星屑
蹴りあげた春の軽さ
片手に収まるくらいの夏
秋は濁って痣になる
骨の先まで巡る冬
舌根に苦味しか残らない
新星を食べてすべて忘れる
肌に乗せた愛情を拭う
爪先にときめきの吹き溜まり
生前葬と罰
名前のある愛と暮らす
なぜなら呪いが優しいから
めくるめく毎日のあなた
面倒だって笑うのも好き
まだ夢の輪郭を探しているのか
充分足掻いたふりをして
涙を見せれば生贄が決まる
いずれ朽ちるこころの名残り
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